自分自身は他に対して環境を作っている。
家庭で職場で公共で、不快に思うこともあれば、気持ち良く感じることもある。
満員電車で、席をゆずられれば気持ちが良いし、逆に割り込みされたら憤慨する。
人間の感情は、周りの人々の言動によって左右されている。
良いことをされたら気持ちが良いし、嫌なことをされたら気分が悪い。
極論すると、周りの人々イコール、自分の”環境”。
”なんだ、この野郎。”
”ああ、なんていい人なんだろう。”
日常、こんなことを思うことが自分の人生の幸不幸を築いていると思いませんか?
これって裏を返せば、とりもなおさず、自分もまた周りの人々の幸不幸を築いているということです。
自分が他人に対して想うように、他人もまた自分からいろんな感情を抱いている。
吾々は互いに影響を受け、影響を与えながらお互いの人生を築いている。
この原理から考えると、自分に一番良い環境を築く方法、人生を歩む方法って一体何なんだろう。
それはまずは、自分自身が他人に対して最幸の環境を提供することではないだろうか。
それが結局は自分にとっても最幸の環境作りへと繋がっている。
自分が最幸の環境を他人に提供することによってその人は幸せとなり(先の例でいえば、席をゆずるということ)、そしてその人の幸せ感が、結局は自分が置かれている環境に好影響を与え、最終的に自分にとって最幸の環境が築かれる。
気分の良い人が集まれば、そこは自然パラダイスな環境になるのです。
でもその幸せな人作りに貢献した人は、やはり周りの人。
堂々巡りなんです。
”とにかく自分が一番大事。”
そんなあなたの想いは、そのようにあなたの周りの人々の環境を作ります。
”こいつ自分のことしか考えてないな。”
そんな悪影響を周囲に与え、その悪感情はそっくりそのままあなたに帰ってくるでしょう。
あなたはおそらく周りから攻撃され、あなたも負けじと反撃することになるでしょう。
”あなたに幸せになって欲しい。”
そんなあなたの想いは、やはりそのようにあなたの周りの人々の環境を作ります。
”そんなに私のことを想ってくれてありがとう。”
そんな好影響を周囲に与え、その好感情はそっくりそのままあなたに帰ってくるでしょう。
あなたはおそらく周りから愛され、あなたも同様に愛することでしょう。
まずは自分自身が他人に対する最幸の環境提供者になることです。
それが実はあなた自身の人生を最幸に豊かにする道なのです。
谷口雅春先生著 『生命の實相』第16巻 人生問答篇 下 195ページにこうあります。
”自分自身は他(ひと)に対して環境を作っている。”
私が読んで、はっとしたところです。
自分は生きているうえで、どれだけ周囲の人達を幸せな気分にできるだろうか。
これから死ぬまでに、一体どれだけの多くの人達の幸せ作りに貢献できるだろうか。
それを大きく大きく膨らませてゆくことだ。
余計なことは一切考えなくていい。
日々そのことだけを想っていればいい。
これが僕の幸せな人生なのだ。
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